2月5日(金)「小児喘息①」
今週・来週は信州大学医学部 小児医学教室 講師の小林法元先生に
「小児喘息」についてうかがいます。
小・中・高校生のうちおよそ6%の子供が小児喘息の
既往があるとされていて、喘息はとてもポピュラーな病気の1つです。
今日は喘息とはどんな病気なのか、そして診断方法についてうかがいました。
◆喘息とはどのような病気ですか?
肺へ空気を取り込む通り道の気管支が、アレルギー反応により炎症を起こし
狭くなります。
症状は、咳き込みや、悪化すると息がしにくくなります。
耳を胸に当てると息を吐く時にヒューヒューという音が聞こえることがあります。
◆原因は何ですか?
家族にアレルギーのある方のほうが発症しやすいので、
体質的・遺伝的な原因が指摘されています。
ただしそれだけではなく、感染症の罹患や環境要因などが複合して
発症するとされています。
◆診断はどのようにしますか?
小さいお子さんは、感染による気管支炎など他の病気と区別するのが
難しいことがあります。
ゼーゼーを伴う咳き込みのエピソードを3回以上繰り返す場合は
喘息を疑います。
アトピー性皮膚炎を持っていたり、ご家族がアレルギーの既往があったりすれば
喘息の可能性が高くなります。
2016年2月 5日 14:00