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とことこにっき45日目 駒ケ根市 井月おやき


朝、窓の結露が凍るようになり
カーテンが氷で貼りついてしまいました。
 
こんにちは! レポーターのとこです
 
今週のながの古今東西~西野智子のとことこさんぽ~
特産品をアレンジ☆もぐもぐさんぽということで
駒ケ根市から井月(せいげつ)おやきをご紹介しました
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むか~しむかし、幕末から明治にかけてのおよそ30年間
井上井月(いのうえせいげつ)という俳人が伊那谷を放浪していました。
 
彼は家庭も財産も持たず、ひたすら俳諧の道を歩んだ人物。
この伊那地域は元々風流を好む土地柄だったので、身なりが粗末でも
学問や俳句で優れていた井月は地元の人たちに歓迎されたそうです
そして、井月は俳句の師匠として手ほどきをする代わりに
食事や宿を提供してもらいながら生活していました。
 
彼は特に猪鍋が好きで、弟子の家では喜んで食べていたとか。
今回は、そんな井月お気に入りの猪肉を使った井月おやきを考案した方に
このおやきに込めた想いを伺いました。
 
駒ヶ根駅前にある、割烹食堂水車の社長 宮澤広治さんです
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宮澤さんも俳句が好きで、井月ファンだった!…と思いきや
実は、若い頃は俳句にも地元の文化にもあまり興味がなかったということです。
ですが、ある作家の講演会で井上井月の生涯や地元の歴史を知り
彼が放浪したところを歩いてみたいと思うようになったそうです
 
宮澤さんは、井月が詠んだ俳句そのものより
彼の”逸話”が面白いんですと教えて下さいました
井月は、見知らぬ地元の人から「恵んでやるよ」と食べ物を差し出されても貰わず
学問や俳句で優れていた自分を認めてくれる人だけを頼って生活していたのです。
そんな井月を受け入れた地元の人たちも温かいと思う…と語って下さいました。
 
そして、宮澤さんはそんな誇り高き井上井月を多くの人に知ってもらおうと
彼が好んだ猪肉を使った井月丼(せいげつどん)
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井月そば(せいげつそば)
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そして井月おやき(せいげつおやき)を開発しました
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私は初めて猪肉を食べてみましたが、意外と臭みもなく、柔らかかったです!
さらに、牛肉や豚肉に比べ、低カロリー・高タンパク質で鉄分も多いという
良いとこずくめのお肉なんです
そのため、井月丼はあっさりとした牛丼のようで
柔らかい猪肉はお蕎麦と合わせても食感を損ないません。
 
今回ご紹介した井月おやきには、井月の好んだ猪肉に加え
甘辛く味付けしたごぼう、なす、しめじがぎゅっと詰まっていて
生地も厚くボリューミーでした
 
おやきの種類は猪肉をはじめ
井月の逸話や俳句に登場する、旬の食材を使ったものがたくさんあります!
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ですが、宮澤さんはおやきの具だけでなく
包みにもこだわっているんです
 
包みの裏には、おやきの具にちなんだ井月の俳句と解説が。
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猪肉のおやきには
「薬喰 相客のぞく 戸口かな」という句が載っていました。
 
井月は、身体に良いお肉を食べることを”薬喰い”と呼んでいたそうです
ここで言う薬喰いは、彼の大好物 猪鍋のこと!
 
この包み紙は捨ててしまっても構わないけれど、一度目を通して
井月のストーリーを知ってもらえたら…という思いで、宮澤さんが自ら作りました。
井月は放浪して冷えた身体を、猪肉を食べて温めていたんですね
おやきを通して井月の暮らしぶりが伝わってくるなんて、面白い!
 
 
最後に、”宮澤さんにとって井上井月とはどんな存在か”伺ったところ
地元の人たちとの繋がりをつくってくれた恩人と答えて下さいました
 
お店で提供している井月丼や井月おやきは
地元の皆さんの協力があって完成したもの。
若い頃は、地元に思い入れこそありませんでしたが
井月の歴史が遺る伊那谷を誇りに思えるようになったそうです
 
「おやきは遠方に送ることもできるので
 お手紙のように、井月を県外の人へ届けて欲しい。
 そして、全国の俳句ファンが
 伊那谷を訪れるきっかけにしてもらえたら嬉しいです」と宮澤さん。
 
みなさんも、四季を感じられる井月おやきを食べながら
地域の温かさが感じられる伊那谷を辿ってみてはいかがでしょうか?

 
 
井月おやき
駒ヶ根駅前の割烹食堂水車と、伊那市の小林書店で販売中!
※予約をすると確実にお求めいただけます
 
詳しくは・・・割烹食堂 水車 0265-83-3635
 
 
 
来週は茅野市からのもぐもぐレポートです
明日も明後日も、窓の結露取りがんばります!(笑)
 
とこ

2014年1月17日 17:45